岩瀬酒造株式会社(岩の井)

住所 〒299-5102 千葉県夷隅郡御宿町久保1916
TEL 0470-68-2034

~蔵の歴史~

創業は、享保8年(1723年)と伝えられ、代々当主の副業的に受け継がれて来ましたが、大正時代より本格的に酒造りに力を入れ、現在の岩瀬能和社長で11代目を数えます。昭和22年全国清酒鑑評会で首席の受賞歴もあり、吟醸酒蔵として名声を馳せた蔵元です。酒好きであった池田元首相の名指しの一品でもありました。近年では古酒にも力を入れており、売れ行きも良いそうです。「純米古酒25年」が価格的にも手頃でおすすめの1本とのこと。
【岩瀬酒造入口】

~蔵のこだわり~

岩瀬社長に酒造りについてたずねると「味の豊かな酒を造るため、山廃仕込に力を入れてやっています。今では仕込みの半分以上を山廃で仕込んでいます。」とのこと。そのために蔵の中の温度管理と清掃、山廃の乳酸力を引き出す環境を保つことが大事だとおっしゃられておりました。酒米に関しても「大吟醸を除けば、千葉県産米を使用しています。地元の有機・低農薬米も使っています」とのこと。
【仕込みンク】

~杜氏について~

酒造りは、南部杜氏の谷藤氏が3年前から担っています。それまでは50年という長い間、菊池杜氏(南部)が酒造りをしておりました。菊池杜氏の引退後、山廃の出来る南部杜氏をということで谷藤氏にお願いをしたとのこと。岩瀬社長に2人の杜氏の造る酒に違いがあるのかを聞くと、やはり味わいは異なるそうです。菊池杜氏は旨味が多く後口の重いタイプの酒、谷藤杜氏は比較的スッキリとしたタイプの酒とおっしゃられておりました。
【岩の井仕込み蔵外観】

~地元料理とおすすめの酒~

郷土料理といっても、御宿は漁師町ということで、アジ、サンマ、イワシのなめろう、卯の花漬け、さばの刺身など美味しいものは色々ありますが、一番は「いわしのゴマ漬け」でしょうか。これに合わせるお酒は「岩の井純米原酒」。さっぱりとしたゴマ漬けは、どのお酒とも合いますが、味わい豊かでふくらみがあり、後味に余韻を残す純米原酒でどうぞ。山田錦の旨味が凝縮されて生?愛好家に好評を得ています。平成17年の南極調査隊がこの山廃純米原酒を南極へ持って行き、美味しい酒だということで大変喜ばれたという一本でもございます。
【イワシのゴマ漬けに岩の井純米原酒】

~イベント情報~

蔵自体でのイベントはございませんが、事前連絡を入れれば蔵見学は可能です。その他には、母屋の裏に洋館と呼ばれるギャラリーがあり、地元画家の作品や写真を展示・販売しております。古い病院を改築してあるので、手術室の無影灯がそのまま付いていたりもします。先代の岩瀬社長の作品も展示してありました。先代社長は戦前から海女を撮り続けた有名な写真家でもあり、毎日新聞社主催の展覧会で「総理大臣賞」を受賞するなどの数々の受賞歴を誇ります。代表作:写真集「海女の群像」
【ギャラリー外観と内部の様子】

蒸釜 搾り機 貯蔵タンク