株式会社 飯沼本家(甲子正宗)

住所 〒285-0914 千葉県印旛郡酒々井町馬橋106
TEL 043-496-1111

~蔵の歴史~

創業は江戸期元禄年間で、300年の伝統を誇ります。甲子の酒名は、一番優れた酒であるように、十干十二支の一番最初の甲子「キノエネ」から命名されました。昭和33年全国の酒蔵に先駆けて、コンクリート造りの「本蔵」を建設、さらに平成5年には新たな機械化システムを導入した「北総蔵」を設置しています。飯沼社長曰く、「北総蔵」は、飯沼本家の酒造りの姿勢と考え方をしっかりと包み込んだ蔵。それは300年の伝統を守りつつ、進取の精神で新しいことに挑戦していく攻めの姿勢。この守りと攻めの調和こそ、時代をリードする酒造りに欠かせないバランス。とお話をいただきました。
【蔵全景、正面白い建物が本蔵、左の瓦風屋根が北総蔵】

~蔵のこだわり~

付加価値のある商品を追求しています。最近では、成田、印西、酒々井、本埜、八街の地元産の酒米を使用し、それぞれ地元のブランドとして醸造することが増えています。もちろん蔵全体で使用する酒米も千葉県産の割合が増えています。精米についても自社工場で扁平精米をしてらっしゃいます。通常精米に比べ倍近い時間がかかりますが、3~5%程精米効果が上がるそうです。また、最近では袋取りの清酒を多く出荷しているとのことです。

「袋取り」とは:圧搾機を使用せず、お酒の白濁した醪(もろみ)を酒袋に入れ、舟のような形をしている大きな木の桶”ふね”に積み重ね、重みで酒が搾り出てくるのを待つ方法です。機械での搾りよりも、柔らかさやきめ細かさがあると言われています。
【精米蔵内部の様子、精米機がずらりと並んでいます】

~杜氏について~

現在は杜氏を置かず、社員一丸となって酒造りをおこなっております。「機械設備の整った蔵元ですが、機械を導入しても最後は人間の目や経験で機械を操作するので、手造りの延長線みたいなものです。」とは、醸造責任者の川口課長の談。「結局、手造りの酒造りが出来ないと機械も扱えないんです。」ともおしゃられました。また酒造りでは、麹造りが重要だと考えており、良い原料と丁寧な麹造りを行なうことを心掛けているとのことでした。
【醸造責任者の川口課長、後方は醪と麹造りの制御盤】

~地元料理とおすすめの酒~

直近では、純米系の酒造りに力を入れているということで、おすすめの一本として「甲子純米酒」をご紹介いただきました。芳醇でコクのある旨口で、米本来の旨味成分を生かしたまろやかな口当たりと旨味のあるしっかりとした味わいの純米酒です。これに合う、おすすめ地元料理は、蔵の周りで取れる里芋とたけのこの煮物が最高に合うそうです。米の旨味が素朴な野菜の味を引き立ててくれます。
【里芋とたけのこの煮物に、甲子純米酒】

~イベント情報~

蔵の入口にある「曲(まがり)家」では清酒甲子正宗の試飲・購入、お酒に関するグッズの購入が出来ます。また、二階のギャラリーでは千葉県在住、千葉県縁の著名作家作品を展示してあります。(月曜休館) その他、酒造り体験学習(有料・自作の清酒付き)や酒々井町有志主催の「酒々井町の新酒祭」等の催し物が開かれております。
詳しくは、飯沼本家ホームページでご確認ください。

「曲がり家」とは:寒さが厳しい地方の伝統的な民家で、母屋(おもや)から土間及び厩(うまや)が鉤(かぎ)の手に曲がっている事から「曲がり屋」と呼ばれています。飯沼本家のまがり屋は、新潟県の「旧清野邸」を移築したものです。
【まがり家外観と、内部の様子】

北総蔵外観 酒母造り 麹室内部